はるか遠く澄み渡る　心のうた
果てなくゆく
足踏む声（こえ）色（いろ）淡く

やわらかな夢のつばさ　白いつばさ
鳥のように
僕の声　この空にとどけ


風の音　土の匂い　草の香り
流れる雲
追い求めて　届かなくて

影を踏み振り返った　君と僕の
この笑顔は
思い出か　ただの夢だろうか


色を忘れた景色に　夢をみてた
水に溶けた　絵の具をかきまぜながら

この道はどんな色に染めてゆこう
燃えるような
赤い色　しずかな水色


空に青　足元には淡い緑
左手には　白雪色の夕顔

水面に映る自分にたずねてみる
恋のうたは
なみだ色　消えゆくのは何故


道標（しるべ）となる雲は見えないけど
君の声さえあれば　僕は迷わずに行ける
幾つの季節が過ぎ去っても　歩き続ける
無くしていた　景色を求めて


誓いの言葉はなかったけど
あなたはこの指に　ぬくもりをはめてくれた
木漏れ日　うつろう陰の下で　色褪せていた
二人だけの　小さな約束