永劫破壊(die Ewigkeit)

 

"主は救いを賜るのに剣や槍を必要とはされないことを、ここに集まったすべての者は知るだろう"
(『サムエル記』上 第17章47節)

聖遺物を兵器として武装化し、超常の力を行使する理論体系。
読みはエイヴィヒカイト。
聖槍十三騎士団の副首領、メルクリウスが組み上げた複合魔術であり、
その駆式には人間の魂を必要とする。
つまり、この理を操る者は常時殺人を続けなければならず、
殺せば殺すほどに戦力を増大させることが可能。
他にも――

聖遺物およびその使徒は、聖遺物でしか破壊できない。
聖遺物を砕かれれば、その使徒も砕け散る。
聖遺物による攻撃は、物理的・霊的、両面で防がなければ止められない。
聖遺物の加護ある限り、使徒は不老であり不死である。

――という特性を持っており、この理を操る者には銃火器を始めとする
“常識的攻撃手段”が原則として通用しない。
殺した人間の数に相当する霊的装甲を常時纏い、
魔道兵器として最高レベルの聖遺物を揮う無敵の理。
だが、それすら副産物的なものにすぎないらしく、
本来のエイヴィヒカイトがどのようなものか、
何を目的とし何処に至るためのものか、
生みの親である騎士団副首領以外、誰も知らない。