「読書」

 
   
「R-シロツメグサ、あんた、なにやってるの?」

「まんが、よんでる……」

「ふうん、おもしろいの、それ?」

「おもしろいわけじゃない……。
  でも、文化的で、みやびやか。
《人間》のこころに近づける……」

「『学術機』気どりってわけね。
  あんた、もしかして、それよんで勉強すれば
《人間》みたいになれるって思ってる?」

「べつに……。
  そんなつもりじゃない……」