ぴょーん、と。 まるで、姫花んちのベートーベンのように。 真っ白な女の子が、飛びついてくる。
しろ 「ゆき」
しろ 「ゆきに会いたくて、しろ、がんばったんだもん!」
しろ 「だから――もう待たないよ?」
しろ 「ずっとずっと、待ってたんだもん!」
少女の頬が、唇が、触れそうなほど近づいてくる。
由紀 「ちょっ、ダ、ダメだってば……」
しろ 「ゆきぃっ」
わっ、わわっ!? 押し倒される――