姫花 「海が綺麗だねー! 今日もいい天気っ」

由紀 「暑くなりそうだよな……」

姫花 「夏が始まるんだものっ! 暑くて当たり前だよ! 今日から夏服だもんねっ」

姫花 「毎年着てるのに、なんか新鮮だよ~! ゆっくんの夏服姿」

由紀 「ちぇっ、姫花だって散歩終わったら夏制服に着がえるんだぞ
そしたら俺も同じこと言ってやるからな」

姫花 「夏服かーっ! 半袖ってなんだか恥ずかしいよねっ!」

由紀 「今着てる服も半袖じゃないか」

姫花 「もう! ゆっくん! 乙女心がわかってないなーっ」

他愛のない話をしながら、海沿いの道を歩く。

姫花 「ゆっくん」

少しだけ改まったように姫花は俺を呼んだ。