のえるの指差す先を見て、俺は納得した。
紗久良先輩は、多分売店で買ってきたのだろうツナ缶を、野良らしいその猫にあげているところだったのだ。
いつもの、静かで優しい笑み。
猫は紗久良先輩に懐いているのか、手を伸ばせばすぐ届く位置にしゃがみこんでいる紗久良先輩を、まるで警戒していない。
のえる「はふぅ〜……かわいいねえ。かわいいねえ、九十九ちゃん。先輩に頼んで、猫ちゃん触らせてもらおうよ」
九十九「え?」
辛抱たまらんとばかりにソワソワ体を揺すってのえるはそう言うが、俺はもう少し、その光景を眺めていたかった。
▲Page Top
|
キャラクター
|
ストーリー
|
舞台設定
|
ギャラリー
|
用語説明
|
ダウンロード
|
スペック
|
コミック・イベント
|
※許可なくこのホームページ内の文字情報・画像を複製・改変及び出版・放送などに利用する事は禁止致します。
※当コンテンツは、一部
Adobe Flash
を使用しています。お持ちでない方は
こちら
からダウンロードをお願いします。
Copyright (c)2008 light All Rights Reserved.