用語紹介

神咒神威神楽 曙之光
禹歩法

物事にはその時々に応じた凶方位が存在し、これはそれを封じるための特殊な歩法。端的に言えば、向きを変えることで死角を消す作業であり、それは精神や概念にも適応されるため、歩法という表現は便宜上のもの。一種の気分転換程度のものから、高次元の霊的防御に至るまで、あらゆる分野に応用できる。
ゆえに練達者は不可視の障壁を纏っているに等しく、弱点を常に潰しているため非常に頑強。
死角は必ず万物に存在するが、道理として弱者に強者の穴は感知できず、逆に強者の目には弱者の禹歩など通じない。精度によって多少の融通は利くものの、基本的には相手と同格の目線を持つことが戦闘における前提かつ絶対条件。
東征軍を例に挙げれば、目に優れているのが宗次郎。死角の隠匿に長けているのが紫織。存在強度が高いのが覇吐ら高位の歪みであり、それら総てに秀でているのが夜行である。
もっとも、彼らであっても天魔の障壁を解体する作業は容易くなく、現状では絶対不可能な格差があると言っていい。

  • 次頁へ