PARADISE LOST
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世界観設定
世界観設定
 舞台になる世界は、過去(軽く見ても三千年以上前)に世界規模の大戦で一度崩壊しています。この事実に対する周囲の認識は、分かりやすく言うと我々が ムー大陸やアトランティスを漠然と知っている程度のもの。つまりそういうものがあったかもということは広く知られていても、大戦の原因やその経緯、結末な どは謎に包まれており、一般人にはその程度の認識しかありません。 ただ当時の文明で今のアメリカのごとく偉そうにしていた都市……“ソドム”は現在も存在しており、総ての謎を解く鍵はこのソドムにあるとされています。
しかしこの街は、大戦以後“ゲート”と呼ばれる正体不明の障壁に囲まれているため、外から内に入ることも、内から外に出ることもできず、あらゆる意味で世界から孤立しています。

 長い年月の果てに、世界は過去に匹敵するほどの文明を再び築くに至りますが、ソドムという街に対するある種の畏怖からその名を禁忌にされてしまい、殆どの人は正式名称を知らないばかりか、現存しているという事実も知らない。
知っている一部の人間もソドムという名をあえて避け、単に“隔離街”と呼んでいる。ゲームの主な舞台となるのは、この隔離街です。

 また、作品世界における文明水準は現実世界よりも半世紀分は進んでいます。サイボーグや遺伝子操作などの生体改造手術がたいして珍しくもない程度には。

隔離街の解説
 前述した大戦で崩壊した、旧文明における盟主国家の成れの果て。
 以来数千年、ゲートによって外界から隔絶されたこの街には、大戦争の残滓とも言うべき毒気、妖気、瘴気が満ち、それが原因となって非常に特異な発展を遂げている。
 隔離街ソドムは、外からS(セーフティ)・D(デンジャー)・M(マーダー)の三地区、全十三階層から成る積層型都市であり、うち、最下層のM区画は致 死レベルの毒気が充満しているせいで、生物が存在できる世界ではありません。ただ、この区画からは過去の遺産――オーパーツが多数発掘されるため、専用の 防護スーツを着込んで発掘作業に従事する人間も大勢いる。
 警察などの法的機関が一切存在せず、成人の八割が殺人を経験しているとさえ言われる魔都、隔離街――この街に存在する唯一の法は“弱肉強食”の四文字であり、住人達もそれに違和感や疑問を持っていないため、一般に言う常識は通用しない。
 長い喰らい合いの歴史の果てに、現在隔離街を支配しているのは“無限蛇”(アンリヒカイト・ヴィーパァ)という集団。彼らはM区画の遺産からゲートを制御する特殊な装置を復元し、近年になって外側の世界と交易をするようになっています。
 なお、この街の特性として、空が紫色をしているというのが挙げられます。

補足解説
Q1. 隔離され、なおかつ汚染された街において、住人達は数千年もの間どうやって食いつないできたのか?
A1. 天然の野菜や果物の類は確かに存在しませんが、隔離街は誕生当時から高度な科学技術を保有していたため、バイオ科学で人工的にそれらを作りだしています。 一般にそういう“食い物らしい食い物”は高価ですが、単に栄養補給を目的とした薬の類も沢山あるので、餓死するような住人はそうそういません。水も人工的 に作りだされたものが存在します。
Q2. 日常的に殺し合いが起こるような世界では、あっという間に人口がゼロになるのでは?
A2. 基本的に、自然では死にやすい生物ほど繁殖能力が優れています。だからといって虫のように沢山の子供を産むわけではありませんが、隔離街の住人達は子孫を 残すことに貪欲なため、人口はある程度一定したものになっています。また、性玩具や身代わりを目的としたクローン等も多数おり、戯れで殺されるのは大概が こういった亜人間だという事実も。
ある程度の権力を持った者達の子弟は、初潮や精通などの仮定で祝いに亜人間を殺させるような、悪趣味極まる風習があったりもします。
Q3. “天使”とは何か?
A3. 過去のソドムで生み出された究極の生物兵器。司令ユニットであり、最強の戦闘能力を持つ四人の熾天使の下、九階級からなる様々な個体が存在しました。その総数は三十万強。
ソドムは彼らを使って全世界を支配しようと企み、それを〈プロジェクト・パラダイスロスト〉と名付けますが、作戦発動と同時に熾天使たちが反乱し、ソドムは一夜にして滅亡します。
この惨事は、すべて天使たちの生みの親であるネロス・サタナイルの意志の許に行われたもの。天使達はあくまで有機体であり、機械ではありません。ただ他の生物と一線を画する証として、DNAの塩基が五種類あります。(通常の生物は四種)
この第五元素は、いわゆる神霊的な力を行使するための鍵であり、俗に天国や地獄と呼ばれる高次元と人間世界を連結させるために使います。

ちなみに、ヒロインであるリルは、この四大熾天使の一翼を務めたガブリエル。
旧約聖書でソドムとゴモラを滅ぼした天使と同じ。
 
【天使の階級番号と序列】
1 熾天使(セラフィム) 2 智天使(ケルビム) 3 座天使(ソロネ)
4 主天使(ドミニオン) 5 力天使(ヴァーチャー) 6 能天使(パワー)
7 権天使(プリンシバリティ) 8 大天使(アークエンジェル) 9 天使 (エンジェル)
Q4. “罪”(シン)とは?
A4. 人類の始祖であるアダムが犯した原罪(オリジナル・シン)のこと。これは子孫である人間達にも、個々の形は違えど宿っています。つまり、ヒトという種が必ず持ってしまう業だと解釈してください。
その中でも特に強力な罪(例えば七大罪に相当するようなモノ)を持って生まれた人間は、悪魔が人間界に干渉するための器として、地獄の門を開き得ます。
作中でも、ライルが能力を発動する際、「アクセス――我がシン」と言いますが、これはつまりそういうこと。自身に宿るシンへと呼びかけ、地獄と人間界を接続する行為に他なりません。
そういった特殊な人間に、霊力を操る第五の塩基パターンを埋め込み、地獄の悪魔と融合させたのがライルのような存在。
反面、天使達は人造物である故にアダムの原罪を持っておらず、ヒトでは容易に開けない天国の門を開きます。

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