「や……やめてよ! なにするの!水をつかってするあそびじゃなかったの?」
僕が聞くと、しろ姉は答えた。
「あたらしく発見したあそび……。このあいだ、《図書館》のまんがで見つけた……。
『マットプレイ』……。プレイというから、あそびのはず……」
これのどこが『あそび』なんだろう……?
しろ姉は僕を押したおすと、そのまま僕の上にのっかって、ぱしゃぱしゃと水をかけた。
ふつうの水とは、ちがう肌ざわり……。
「ひ……っ!? や、あ……っ!? これ、ぬるぬるする! この水、なんだかぬるぬるするよぉ……!」
「ナノマシーン処理で、ぬるぬるにした……」
「やめてよ、しろ姉……。きもちわるい感じするよぉ……」
「だいじょうぶ……すぐ、気持ちよくなる……」