新西暦1027年、軍事帝国アドラーの帝都を襲った未曾有の災禍のこと。
マルス、ウラヌスという謎の生体兵器が突如として帝都に襲来。その一角を丸ごと焼き払い、軍人民間問わず総計約七万三千人という多すぎる死者を生み出した帝国史に類を見ない悲劇である。
当時大佐階級だったヴァルゼライドはこれを終息させたことで英雄となり、総統にまで上り詰めた。
二体の異形が星辰体を用いていたこと、そしてそれが帝国以外で恐らく製造されたことから、黄道にいながら十二星座に含まれない蛇遣い座の名で語り継がれることに。
事件の起きた経緯、マルスらの背後関係についてなど、未だ多くの謎に包まれている。