縛血者 【ばくけつしゃ/ブラインド】

基本的に人間だった頃の価値観や人生観、感受性などをその後も維持している。
これはリリスの魂を得て縛血者となっても、自身の魂は潜在していることに起因。
彼らの多くは自身の生態変化の自覚から始まり、映し鏡である同胞との交流などを経て、自分がいかなる存在であるのかを把握していく。

その一方で、人類にとってみれば吸血鬼と呼ぶに相応しい残酷性、獣性、暴力衝動もまた、彼らの内部には存在している。
それらは人間であった頃よりも遥かに強くなっており、常習性が高く、一度それに駆られれば自制は困難なほど。闘争本能もしかり。

人間的に争いを好むかどうかは個人の資質に左右されるが、一度闘争に突入すればありえないほど容易く命を散らす場合も多い。
無限の寿命を持ちながら、それほど長く生き延びている者は少数派。
自己保存本能の欠落による影響か、それとも生の実感が薄いのか。時に転がり落ちるが如く、彼らは破滅の凶行へと走ってしまう。