縛血者 【ばくけつしゃ/ブラインド】

リリスの眷属であり、分け与えられた彼女の魂と個人の魂が結びつき変化した人類の亜種とも呼ぶべき存在。
永遠の寿命、高い身体能力と不死性を持ち、忌呪(カース)と呼ばれる弱点と賜力(ギフト)と呼ばれる超常能力を所有する。

心臓は脈動せず、体温はなく、呼吸をしない。
生殖能力を持たず、吸血行為によって同胞を増やす。この行為のことを「洗礼(バプテスマ)」と呼ぶ。
この「洗礼」を行うには平均して三十年ほどの力を要するため、多大な消耗を生み回復するまでは死にやすい。
縛血者の増加が緩やかである最大の原因とも言える。

旧く強い親から血統を継いだものは強く、また歳を取れば取るほど頑強になっていくのは通俗通りである。
だが有名な弱点である陽光などは、それを特別な弱点である忌呪としない者なら白昼歩き回ることも可能。
しかし当然、体調や能力は減衰するため避けられている。

生命活動の全てを体内に蓄えた「血」の消費によってまかなうものの、縛血者自身の肉体では「血」を生成する事が出来ないため
「吸血」により奪い維持する。
食餌は、血液を得ることが唯一の手段。血以外の食べ物は摂っても意味を持たない。