宙斗 「いいだろこのくらい」

みなも 「このくらいって……」

宙斗 「おまえだけに可愛いとか言わせてるほど俺は我慢強くないぞ」

みなも 「ちょ、ちょっとそれ以上は――」

宙斗 「可愛いよみなも。こうやって膝の上にのってると可愛さは5割増しだ」

みなも 「んにゃっ!?」

宙斗 「歳上をからかうからこういうことになる」

みなも 「……もうっ。ばか」

そしてみなもがきゅっとお尻に力をいれて、さらに座り直して身を寄せてくる。
膝の上だからこれ以上深く座れるとやばいなぁ。
でもまさか止めようぜなんて万が一にも言えない。
言いたくない。

みなも 「ねぇおにぃ?」

宙斗 「なんだよ」

みなも 「……はやくはやく。待てなくなってきた」

何が?なんて聞き返せない。

宙斗 「……目を閉じてくれよ」

みなも 「……んっ」

みなも 「よくできました」

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