そして、ちょうどそんなとき、R-コバトムギ先生が言いました。
「よし、そろそろ1時間だ。しょくん、石ころはひろえたか?」
「ひろったわよ。さあ先生、見てみなさいな。わたしの石ころがいちばんでかくて、いちばん強そうよ」
「いいや、僕のだね。ぴかぴかだし、強さだってきっとヒナのには負けないな」
「ウィ、ムシュー」
「ふん、そんなのひとひねりよ。透きとおってるだけじゃ、いい石ころとはいえないわ。そうでしょう、先生?」
R-ヒナギクは自信たっぷりにそう聞いたのですが、先生は――、
「さあね、どれもそこいらにあった石ころだ。くべつなんてつかないな」
――と、かるくあしらうような返事をしたのです! R-ヒナギクは、むっとした顔になりました。
「なに、その返事。たいど悪いわ」