C-101いいんちょうは泣きそうな顔をしていたので、イチヒコはかわいそうに思いました。
でも、自分のぴかぴかな黒い石ころと、C-101いいんちょうのつまらない小石を交換するつもりなんて、イチヒコにはこれっぽっちもありませんでした。

 もちろん、その気持ちはほかの子たちもおんなじです。だれもかれもが(さっきR-ヒナギクたちがしたように)ケンカしてでも自分の石ころをまもるつもりでいました。

 ふだん強気なC-101いいんちょうが、ますます泣きっつらになってしまいます……。