宙斗 「ひ、久しぶりに来てみるとなかなか板について見える」
しずく 「なにが?」
宙斗 「しずねぇの仕事してる姿」
宙斗 「じいちゃんが死んじゃってから店に来てなかったけど、しずねぇは立派にマスターをやってるんだなぁって」
しずく 「お祖父ちゃんが死んじゃう前からひとりでやってたよ」
宙斗 「たしかに。劇場の方は3年くらい前から休業にしてたんだっけ」
しずく 「うん。もう歳だからやっていくのはきついってお祖父ちゃんが閉めたの」
宙斗 「…………」
宙斗 「きっとじいちゃんはさ、しずねぇが立派にカフェを守ってるのを見て天国で喜んでると思うよ」
しずく 「……うん」