ある日突然、主人公の父親が引き取ってきた孤児の女の子。
主人公とは同い年で、一つ屋根の下に住み、同じ学園に同級生として通うことになる。性格は控え目でドジで鈍い、というかトロい。
生い立ちの影響なのか、他人の視線を必要以上に気にする臆病な小動物的雰囲気。
いつも主人公の後ろに隠れているのだが、内心では誰に対しても優しく純粋で、何かの役に立とうと一生懸命に考えている。役に立てているかどうかは別として。
(CV:かわしま りの)
(※セリフ部分をクリックすると音声サンプルが試聴出来ます)
#麻衣
ねえ、恭くん…、知ってる?
#恭一 あん?
#麻衣
あのね、昨日みやちゃんから聞いたんだけど…
恥ずかしげに俯きながら、もじもじ両手の指を絡めていた。
#麻衣
この観覧車にね、伝説みたいなのがあるんだって
#恭一 はあ
伝説ねえ…
#麻衣
あのね、あの…
#恭一 もったいぶるな
#麻衣
うん…
#麻衣
あのね…、この観覧車の中でね――
もじもじもじもじもじもじもじもじ
…骨折しそうな勢いで指をいじっている。
……
微妙な沈黙。ぴたりと、麻衣の手が動きを止める。
#恭一 …麻衣?
#麻衣
…わたし、嘘でもいいと思うよ
#恭一 ???
#麻衣
騙されても、いいと思う
#恭一 何言ってるんだよ?
#麻衣
……
もう一度、ちらりと俺を見る。
#麻衣
恭くんは…、騙されたく…ない?
#恭一 お、おい――
決意を込めた視線に、気圧される。
#恭一 早く言えっ
#麻衣
あは…、その
そんなに恥ずかしい話なのか?
#麻衣
あのね、みやちゃんの話だとね…、この中でキスしたカップルは、永遠に幸せになれるって――
#恭一 デマだ
即答。
#麻衣
そ、そうなの…?
#恭一 うさんくさすぎ
全く…、いい加減なことを吹き込みやがって。
#麻衣
にゅぅ…
#恭一 お前も、そんな妙な話に騙されるなよ
#麻衣
うん…、でも…
#麻衣
…言っても、いい?
――何を?
本当は、分かっている。
自分がどうしたいのかも、分かっている。
麻衣に、触れたい。
抱きしめて、奪ってしまいたい――
#麻衣
言っちゃう…よ?
……でも、
#恭一 ……
#麻衣
恭…くん
コイツは、麻衣は――
俺の――
#麻衣
キス…して
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