正式名称は“星辰増幅結晶核”。
新西暦1032年、第三十七代総統クリストファー・ヴァルゼライドの崩御を機に軍事機密である星辰奏者化技術が他国へ流出。それにより将来失われる戦力的アドバンテージを取り戻すべく、第七特務部隊・裁剣天秤隊長──チトセ・朧・アマツの主導により軍事帝国アドラーが開発した星辰奏者用の新装備である。
特殊な製造工程を用いることでアダマンタイトを結晶化した物質であり、外見は宝石のような光沢を帯びているのが特徴。
感応する星辰体を増幅して星辰奏者の出力、能力を本人の資質以上に強化する。
開発されてから約三年後の新西暦1035年、現在。総合的な性能、完成度、生産数などにおいては開発国のアドラーがトップを独走中であるものの、カンタベリーとアンタルヤ両国もセイファートそれ自体の開発には成功している。
現状は一部の上位星辰奏者にのみ限定装備させている状態だが、帝国の後を追うべく急ピッチで製造と改良を重ねている模様。