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『龍脈の巫女』

 魔素を汲み上げ、調整用円環へと照射する役割を果たし、地下から魔力集積塔と、魔法文明を支えているのが、『龍脈の巫女』である。
  魔力集積塔発振の、いわば心臓ともいえる。
  現在、その任を担っているのは、大魔女、峰崎弥生である。
  魔力の発振そのものは、彼女自身が行使する魔法そのものでもあるので、魔力集積塔が帯びる魔力は、峰崎弥生固有の魔力振動と同一の周波数を持つ。
  魔法学院においても特別教諭として名を連ねる彼女は、龍脈研究の第一人者でもあるが、現在はこの職務のため、授業を持ってはいない。学院の生徒ならば、図書館へ行けば彼女の論文を全て、読むことが出来るだろう。







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