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カンタベリー聖教皇国

旧・イングランド領を中心に存在する宗教国家。大破壊により滅んだ旧・日本国由来の概念を礼賛する極東黄金教エルドラド・ジパングという教義を基に、国体と秩序を維持している。

国土の大半が島であるためその国風は閉鎖的。他二国と比べて領土拡大に対する意欲が低い反面、土地それ自体よりも信徒数の増加と他国に対する宗教的権威の肥大化に余念がない……と、いうのが外から評価した聖教皇国だが、しかし。

その実態は大きく異なり、真実は不老不死を誇る四柱の神祖に支配された“神の実験場”といったもの。
建国の理由からして、彼らが大規模な人体実験場を欲したからと真っ当なものではなく、旧・日本の遺産技術を集める以外は専守防衛に徹していることも、国家の繁栄や領土拡大を二の次と定めているのも、そういう理由に端を発しているからに他ならない。

頂点から教皇、枢機卿、聖教皇国騎士団、その下に一般信者という完全な箒型の権力構造であり、宗教国家という性質から血筋や家柄が後の出世とほぼ直結しているのも特徴だが……これもまた、真の支配者である神祖たちが臣民統制をしやすくするためだけのこと。星辰奏者エスペラントの登場に伴い市井の者が特権階級に至る唯一の登竜門として聖騎士パラディンという役職が定められたものの、当然これにも上限は明確に定められている。平民の願う立身出世の理想像と謳われるルーファス・ザンブレイブさえ、神々の演出した見世物をなぞる世論操作用の広告塔に過ぎない。

貴族も、平民も、騎士も、信徒も、神祖の作った飼育箱に収められたモルモット。カンタベリー聖教皇国を構成するあらゆるすべては、彼らの野望成就を支えるためだけに存在していると言えるだろう。