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湯煙虎太郎
St.Canterbury カンタベリー聖教皇国
カンタベリー聖教皇国の星辰体研究機関、聖座典礼秘蹟庁に属する若き大司祭にして神祖に仕える“使徒”の一人。
日系の血を色濃く継いだ貴種であり、その中でも研究者として群を抜いた素養を見せる優秀な青年。先天的な身分差が幅を利かせる聖教国でも異例の速さで頭角を現し、純粋な能力評価で使徒に選ばれた実績を持つが、掴んだ栄光と立場を傘に着る様子はまったくない。
彼は常に増長せず、浅慮に走らず、主君への貢献を第一に考える。それを自然な行動と捉えているため、綻びが生じる気配はまったくない。
されどそういった、欠点らしい欠点を持たない反動か。能力差や立場を抜きにした気兼ねない友人関係に餓えている節があり、壁のない付き合いを周囲に求める一面も。それがまだ、年若いシュウの見せる些細な願いなのだろう。
従者であるリナは慣習で定められた許婚だが、そこに不満は一切ない。時が来れば結ばれるだろうと、特に気負いなく考えている。
「そんな恐縮しなくていいよ。互いに使徒、同じ立場の仲間じゃないか」