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2016年12月15日から開始した『Dies irae』世界流出プロジェクト『Kickstarter』。
今回の記事では、2017年5月25日(木)に、Crunchyroll(クランチロール)様のHPに掲載された服部代表のインタビュー記事を日本語でご紹介いたします。
(※日本の方向けに再編集・一部改変を行っております。予めご了承ください。)
■Crunchyroll(クランチロール)とは?
北米を中心としたアニメ配信サービス。マンガやニュース記事の配信も行なっています。
Crunchyrollが『Dies irae』プロデューサー服部道知さんをインタビューしました
【Q1.「Dies irae」は2000年代に発表されたPCゲームです。当時を振り返ってみて、「Dies irae」はどのような立ち位置の作品だったと思われますか?】
まず2000年代という、PCゲームの日本でのトレンドというか潮流を話させていただくと、非常にいい時代でした。Windows95が出始めて、すべての人が新しいプラットフォームとしてWindowsに集まり始めて、ユーザー数も非常に伸びていた時期でした。開発のしやすさとかハードルの低さもあって、広範囲のクリエイターたちが制約の少ない中で思い思いの作品を作ったことで、業界が一気に花開きました。そういう意味ではWindowsがひとつのキーワードというか、ベースにあったと言っても過言ではないと思います。
そういう中で弊社も2000年からゲームを開発し始めたんですが、当時はとにかく面白ければいいというか、作りたいものを作って評価されていた時代と言えばいいですかね。そんな中で『Dies irae』の前に『PARADISE LOST』というタイトルを正田崇が企画しまして、これ自体は発想もよかったし評価もされましたけども、いわゆる実験的に作ったものでした。そこから「バトルモノでしっかりしたものを作ろう」となり作り始めたのが『Dies irae』なんです。立ち位置という意味では、「クリエイターが作りたいもの」でした。
意味のある作品というのは、作品そのものが生きていると思っています。我々が作り出したというよりは、その作品が元々どこかに存在していて、それを形にするために我々が選ばれたんじゃないかと思っているんです。作品を大事にしながら色んな人に届けていくっていうのが、作品に選ばれた我々の使命なのかなと感じています。思えば、色んなドラマがあり、最終的に「Amantes amentes」にたどり着きました。
【Q2.英語ローカリゼーションのCFがさらなるストレッチゴール達成に向けて進行中でいらっしゃいますが、海外ユーザーからの反応など、どういったものがありましたか?】
僕は英語が読めないので頑張って読もうとしているところなんですけど……(笑)
やはりずっと待たれていた作品だなと感じますね。アメリカでも日本語でプレイした方が結構いらっしゃって、「これはすごいよ」と言っていただいていて。
いわゆる日本のゲームを勝手に翻訳(ファンサブ)したものって昔から結構あって、でも『Dies irae』はシナリオが膨大で難解であったため、翻訳される方がとうとう現れなかったんです。でもだからこそ今回こういう企画ができたと思っています。それも運命じみたタイミングで、ちょうど翻訳をする年にアニメを作ることができて、ひとつ面白い流れになっていますよね。我々作り手もそうですけど、注目してくれているユーザーさんも一緒に面白い流れに乗れてるんじゃないかなと思います。
英語版の翻訳やデバッグ作業は「GundamAce」というハンドルネームで知られるジョン・フーパーさん率いるチームが担当しています。ジョンさんと他のチームメンバーは日本のゲームをよく知っています。ジョンさんは昔に『ルートダブル』を公式に翻訳したことがあり、彼が私に「是非Dies iraeも翻訳させてくれ」と申し出てくれました。我々としても非常に頼っていて、「アメリカではどういったグッズが喜ばれますか」とか、そういうこともアドバイスしていただいています。
我々は以前ゲームを完成させる度に感謝の気持ちとして本を作ってソフトに付けてきました。書店では本単品で売るということをしてこなかったので、今回海外版を制作するにあたり、是非また本を作りたいなと思ったんです。あと2万ドルでストレッチゴールの目標に届くので、頑張りたいなと思っているところです。
【Q3.「Dies irae」今後のあらゆるメディア展開に向け、意気込みをお聞かせください。】
今回アニメ化もされますが、きちんと1ルートをスタートからエンディングまでやります。どのルートかはお楽しみに。『Dies irae』はテキストが4MBもある長いゲームですが、大事なものは全部抑えてあります。ゲーム未プレイでもしっかり最初から最後まで楽しめるアニメとなります。
ドイツなども出てきますが、魔人たちの土壌として登場していて、政治的な問題は取り扱っていません。「戦いというもの」、「守るということ」、「男としての意地」、そういうものは世界共通で伝わると思うので、そういったものを『Dies irae』から受け取ってほしいなと思います。
我々のチームは今後AndroidやiOS、そしてPCといったメディアの方に軸足を移していくと思います。それらも英語展開ができるように検討しておりますので楽しみにしていてください。今冬、新しいプロジェクト、スマホゲーム『Dies irae PANTHEON』を配信する予定があります。お楽しみに。
服部代表のインタビュー記事についてご紹介は、以上となります。
少しでも日本の方々にもご支援いただけますと大変嬉しいです!
『Dies irae』世界流出プロジェクト、引き続きよろしくお願いします!
◆Steam
http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=827023212
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